佐土原キリスト教会の歩み

佐土原キリスト教会は、1979年にカナダ人のアンナ・ディック宣教師によって創設されました。当初はディック宣教師の住居の居間を用いて礼拝を守っていましたが、少しずつ会員も増やされ、教会は近くに会堂を建設するビジョンを与えられました。しかし、まだ数名の会員で、現実的には無理だと思われましたが、ディック宣教師の信仰に導かれて、1984年、会員は力を合わせて現在の場所に新会堂を献堂しました。北米のメノナイト教会からの支援も大きな力でした。ディック宣教師は1991年に帰国し、バンクーバーで日系人伝道を始めました。 ディック宣教師の後、佐土原教会を霊的に導いたのは、アメリカ人宣教師バージニア・クラーセン宣教師でした。クラーセン宣教師は、宣教師の子弟の教育のために来日し、後に日本人に英語を教えながら宣教活動をしていましたが、ディック宣教師の帰国後は、佐土原教会の牧師館に住み、教会の霊的リーダーとして教会を導きました。
その間、佐土原教会は、1998年、会員の吉行孝彦兄を、カナダの日系人伝道のために宣教師として派遣し、その働きを支えました。吉行宣教師の派遣に当たっては、支援団体(はなみずき会)に、国内の多くのメノナイト系教会に参加して頂き、共に働きに加わって頂きました。
1999年、クラーセン宣教師がアメリカに帰国し、佐土原教会は9年間、無牧の時期を経験します。その間、諸教会の牧師先生方にご奉仕を頂きながら、会員が力を合わせて教会を守り、宣教活動を行いました。特に毎年のクリスマス会では、たくさんの方々の参加を頂き、祝福のうちに福音を伝える働きを続けました。
2008年3月、吉行兄がカナダでの宣教活動を終え、帰国して、佐土原教会の牧師に就任しました。教会は、必要に迫られていた駐車場を購入する祝福を経験しましたが、一方で会堂の大規模な改修を強いられるチャレンジも経験しました。それでも教会は、その時々を主に守られて、今日に至っています。この間、神様は、教会のメンバーも少しずつ増やして下さっています。
このように神様に守られ、導いて頂いたことを感謝しながら、佐土原教会はこれからも「キリスト教は、人としての生き方を教え、そして生きる力を与えるものであること、神様を知る恵みと希望のもとで生きて行ける喜びがあること、何より永遠の命の素晴らしい希望を、少しでも多くの方々にお伝えしたい」と願いながら、小さな働きを続けて行きます。